2017年5月29日月曜日

ベリリウム銅について~ウスイ金属豆知識

~第60回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、  ベリリウム銅についてご紹介します。

ベリリウム銅は、バネやバネ線の材等に使用されています。
熱処理を加えれば強度が増し、耐久性と電気伝導度を増強できる金属になります。
ベリリウム銅は、銅の合金の中で最高の強度をもっていますが、毒性があるので、ベリリウム銅合金については、注意すべき点があります。固体や最終製品に関しては、ベリリウム銅が健康へ与える影響はありませんが、機械加工や溶接の過程で出るベリリウム銅の粉塵を吸い込むと、肺に深刻な影響が出る危険性があるので、作業の際は、防塵マスクを使用する等の配慮が必要です。
ベリリウム銅は、最高の強度・非磁性・火花が出ない特性を生かして精密機器等に使用されている事が多いです。ベリリウム銅の道具は、危険とされている環境でも使用できるので、高価ではありますが、メリットは大きいと思います。

ウスイ金属

2017年5月22日月曜日

青銅について~ウスイ金属豆知識

~第59回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、  青銅についてご紹介します。

一般的な青銅はくすんだ青緑色であるが、本来は光沢のある金属になります。
添加物の量により、黄金色であったりします。加える錫の量が少なければ10円硬貨のような純銅に近い赤銅色になり、多くなると徐々に黄色味を増して黄金色となります。
ある一定量以上加えた際は、白銀色となります。
それ故、古代の銅鏡は錫の添加量の多い白銀色の青銅を素材としていたようです。
錫の添加量が多い程硬くなる性質をもっていますので、武器に使用されていましたが、硬いがもろいので、時代の流れで、銅色の青銅で鋳造後、水銀で磨いた後、アマルガムを生成させ、鏡面とする方法が主体となっていったようです。
青銅は酸化しますので、年月が経つにつれてくすんだ青緑色となってしまいます。
私達が、歴史の教科書でみた青銅器がくすんだ青緑色をしているのは、長い年月が経った証拠でもあります。その時代の最高技術で作られた先人からの宝物でもあります。

ウスイ金属

2017年5月15日月曜日

黄銅について~ウスイ金属豆知識

~第58回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、  黄銅についてご紹介します。

黄銅とは、銅と亜鉛の合金の事を指します。銅と亜鉛の比率を変化させる事により、粘りや硬さが増します。真鍮は、黄銅の1つで、錆びにくく色も金色で大変美しいので、金管楽器、仏具、装飾具等に使われる事が多い様です。身近でよく使われていますので、見た事や触った事があると思います。黄銅は塩分に弱い特徴があり、塩分に触れると腐食しますが、錫を混ぜる事で塩分を含む海水に強い性質に変化します。錫を混ぜた黄銅は船舶部品に使用されています。別の物質を混ぜる事で新たな性質を持った合金が生まれ、その恩恵に私達は助けられて生きています。

ウスイ金属

2017年5月8日月曜日

銅の性質について~ウスイ金属豆知識

~第57回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、  銅の性質についてご紹介します。

銅は、磨かないと表面が黒くなりますが、この現象は酸化によるものになります。
よく磨いたらぴかっと光って、とても美しい光沢を放ちます。
見た目の美しさだけではなく、銅は、電気や熱もよく通しますし、さびにくい性質を持ち合わせています。銅は表面上黒くなりますが、中まで錆びることはありません。
又、銅は長い歳月を経て徐々に色調が変化します。
銅はその耐久性と色調の美しさから屋根に使用されており、現存する歴史ある建造物の屋根が緑青色なのは、銅が長い歳月をかけて変化した美しき姿そのものであります。
銅は、色の変化も楽しむ事ができ、重厚感をも感じさせる金属になります。

ウスイ金属

2017年5月1日月曜日

銅について~ウスイ金属豆知識

~第56回 ウスイ金属豆知識~
今回のウスイ金属豆知識は、  銅についてご紹介します。

銅は原子番号29の元素の事を指し、元素記号は Cuになります。
(周期表では11族に属する遷移金属になります)
又、高純度の銅を素銅と呼び、低純度の銅を山銅と呼び区別していたようです。

銅は柔らかく、電気をよく通しますので、その特性を生かして電気製品の至る所で使用されています。又、料理をされる方はご存じかと思いますが、銅鍋って最近はやっていますよね。こちらは、熱伝導率がよい為に、お料理が早く出来ると言われています。殺菌効果があり、とても美しい鍋になりますので、お持ちの方は大事になさって下さいね。

ウスイ金属